テキストサイズ

pure love

第8章 相愛

とりあえず、抜け出すのは成功した。

でも、もう今更場所は空いてないかもな…

見渡す限り、人、人、人!

ため息が零れる。


でも、

「はぐれないように、な?」

なんて…

理由をつけて凛の手を繋いだ。


ドクドクと高鳴る心臓。

手を繋ぐだけでも結構緊張する。

凛の反応を恐る恐る見れば、

「─────…っ」

真っ赤に顔を染めた俯き加減の凛の顔。

その口元は、幸せそうに綻んでいた。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ