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pure love

第9章 深愛

「蓮、退院おめでとう!」

「違うだろ! 今日は凛の誕生祝い!

凛、誕生日おめでとう‼︎ 」


退院した次の日、

凛の部屋で、2人きりで凛の誕生祝いをした。


料理上手な凛のばーちゃんが作ってくれた料理をたらふく食べて、

俺が買ってきたケーキも食って、

コーヒー好きな凌太先生の為に、豆からコーヒーを淹れるっていう凛の母親のコーヒーで乾杯した。


「凛、これ、プレゼント」

俺は、鞄からラッピングされた小箱を取り出した。


「わぁ! ありがとう」

嬉しそうに笑う凛に、胸がときめく。


「何だろ? 開けていい?」

俺が頷けば、凛が丁寧にラッピングを解いていく。

うわ…なんだこれ。

自分のあげたプレゼントを開けられる瞬間て、なんかすげー緊張する……


「─────…っ」


小箱を開けたまま、固まる凛。

……もしかして、

気に入らなかった?

つーか…重かったか?


「凛……?」

恐る恐る声を掛ければ、

顔を上げた凛の瞳からは、ポロポロと涙が零れ落ちていて…

「凛───…っ」

思わず引き寄せて、キツく抱き締めていた。


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