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pure love

第10章 願い

「蓮…顔色悪いよ……」

合宿所に着いた途端、用意された部屋のベッドへと寝転んだ俺を、心配顔で覗き込む凛。


大丈夫って言って安心させてやりたいけど……

─────もう無理。


マジで辛い……

限界…かもな……



「蓮、大丈夫か?」

冷たい水の入ったコップを差し出す凌太先生。

俺の目つきは鋭くなる。


「……運転荒過ぎなんだよ!」


挑発したのは確かに俺の方だけど…

運転手を挑発するなんて馬鹿だったって反省したけど…


「蓮は車に酔いやすいんだなぁ。寝不足は良くないからな。明日に備えて、”今夜は” 余計な外出はせずに、ゆっくりと休めよ?」


ニヤニヤ笑う凌太先生は、絶対に確信犯だ!


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