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pure love

第2章 嫉妬?

ニヤニヤしながら、奏はまだこっちを見てる。

「何だよ?」

いい加減ムカついてきた。


「コーヒー飲めなかったよな?」


─────ムカつく。


凛の前ではコーヒーの飲める男を気取った。

だから、飲めるようになんねぇとって思って…なんて、奏には絶対言いたくないし、知られたくない。


「あ、凛ちゃん、見ぃつけた」

ニヤけた顔で俺を見ていた奏が、俺の後ろの方へ視線を送る。

勢いよく後ろを振り返ると、奏がクスクスと笑う声が聞こえた。


─────誰もいねぇじゃねぇか‼︎


腹を抱えて笑い出す奏。

マジでムカつく!

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