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pure love

第2章 嫉妬?

拳を握り、俺は勢いよく立ち上がる。

「奏っ‼︎」


「あ、蓮くん!」

背中から掛けられた声。

俺の怒りのボルテージが一気に下がった。


振り返れば、暖簾をくぐり女湯の方から、にこやかな顔で凛が近づいて来る。


─────ドキンドキン…

心臓が跳ね上がり、息を飲んだ。


風呂上がりの凛。

長くて綺麗な髪は頭のてっぺんでお団子に纏められ、きめ細やかで触り心地の良さそうな白いうなじが惜しげも無く晒されている。


「凛ちゃんて色っぽいよな!」

「てか、出るところ出てて、いい身体してる」

ムッ
風呂上がりで涼んでいた他の男子達がコソコソ話しているのが聞こえてきて、俺は無性にムカついた。

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