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pure love

第2章 嫉妬?

「蓮くんもお風呂上がり?」

「……そう」

素っ気なく答えるけど、内心すげードキドキしてる。

目の前にこんな色っぽい女がいたら、男なんて皆こうなるんだろうなぁなんて、頭の隅っこで思っていた。


「浴槽大きかったよね? 友達と泳いじゃった! でも、浴槽の下ってザラザラしてるでしょ? 膝擦っちゃったよ〜」

そう言って、凛はジャージのズボンの裾を引っ張り上げた。


「………っ‼︎ 」

毛なんて生えてない、ツルツルの白くて細い足。

その膝に、細かな赤い傷が少し付いていた。


「……ホント鈍臭いな」

赤く染まった顔を見られたくなくて、凛から顔を背けて素っ気なく答える。

背けた顔の先には、ニヤニヤしながら俺を見る奏がいて、顔が強張った。


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