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pure love

第11章 【最終章】未来 〜side 凛〜

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目が覚めたら、周りには誰もいなくて…

不安になって転がるようにベッドを降りる。


ベッドを囲っていたカーテンを開ければ、

「………蓮っ‼︎ 」

私の隣のベッドには、蓮が寝かされていた。


目は閉じているけれど、繋がれたいくつもの機械からは安定した音が聞こえてくる。


その頬に触れれば、

「あったかい……」



生きてる───…



「よか…っ…た……」

そう実感すれば、ポロポロと涙が頬を伝い落ちた。



すぐに部屋に入ってきた蓮のお母さんが、

「凌太先生が諦めないでいてくれたから…

蓮は、助かったの」

泣き腫らした目で、それでも本当に嬉しそうに笑ったんだ。


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