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pure love

第11章 【最終章】未来 〜side 凛〜

奇跡的に一命を取り留めた蓮。

その瞳が再び開いたのは、1ヶ月もしてからだった。


学校を終え、バタバタと蓮の病室へと向かう。


「凛ちゃん!廊下は走らない!」

「ごめんなさいーっ」

顔見知りの看護師さんに諌められ、私は早歩きで進んだ。


「蓮っ、起きてる⁈ 」

勢いよくドアを開ければ、

「毎日同じ事で怒られてんなよ」

大好きな笑顔で迎えてくれる蓮。


意識がなかった1ヶ月で、すっかり痩せてしまった蓮だけど、

最近ではご飯も完食するようになってきた。


「へへっ、早く蓮に会いたくて!」

そう言って、ベッドに身体を起こした蓮に抱き着く。

お風呂に入ったばかりなのかな?

石鹸のいい匂いがする。


蓮の首元に顔を埋めて、クンクンと蓮の匂いを堪能していたら、

「やめて、変態」

引き離されてしまった……。



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