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pure love

第11章 【最終章】未来 〜side 凛〜

蓮の体調が落ち着いた頃には、私は高校二年生に進級していた。



───蓮は、一緒に進級しなかった。



”聞いて欲しい事があるんだ”


─────あの日、

蓮は、こう…言ったんだ……。


「もう少し体調が落ち着いたら、俺、転院しようと思う」


同じ病気の人の役に立ちたいと、蓮は研究チームのある大きな病院へと転院して行った。

そこは、ここからではとても遠くて、高校生の私では会いに行けなかった。


入院中の蓮とはなかなか連絡も取れず、

電話もままならない…

LINEだって ”既読” にならない…

イライラと不安な日々を送っていた。


だけど、

高校を卒業し、看護学校へと進学すれば、日々の暮らしに忙しくなる。


だんだんと電話もLINEもしなくなり、

気付いたら、

蓮の連絡先が変わっていた。


そのまま、蓮とは疎遠になっていた。


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