
pure love
第11章 【最終章】未来 〜side 凛〜
カチン…と静かな音を立て、蓮とグラスを合わせる。
仕事を終えた私と蓮は、近くのバーへと来ていた。
急に呼び出されたら困るからと、蓮はノンアルコールを口にする。
それは、ノンアルコールなのに…
グラスを傾ける姿が、大人の男の色気を醸し出していて、うっとりと見惚れてしまう。
相変わらずな整った顔立ちからはすっかり幼さが抜けて、男の人なのに ”美しい” って言葉がピッタリな気がする程のイケメン。
まるでその魅せ方を知っているかのようなセンスのいい服に包まれた、細身なのに程よく鍛えられた身体。
怖いくらいに完璧なその姿に、声を掛けるのを躊躇ってしまう。
「凛? どうした? 静かじゃん?」
高校生の時よりも更に低く素敵になった声に名前を呼ばれ、ビクリと肩が跳ねた。
「あ、えっと、あのね……ビックリしてたの。でも蓮、ちゃんとお医者さんになれたんだね」
「治療のせいで、普通より遅れを取ったけどな」
優しい笑顔は、あの頃と変わらない。
蓮に微笑まれただけなのに、じわっと涙の膜が張った。
仕事を終えた私と蓮は、近くのバーへと来ていた。
急に呼び出されたら困るからと、蓮はノンアルコールを口にする。
それは、ノンアルコールなのに…
グラスを傾ける姿が、大人の男の色気を醸し出していて、うっとりと見惚れてしまう。
相変わらずな整った顔立ちからはすっかり幼さが抜けて、男の人なのに ”美しい” って言葉がピッタリな気がする程のイケメン。
まるでその魅せ方を知っているかのようなセンスのいい服に包まれた、細身なのに程よく鍛えられた身体。
怖いくらいに完璧なその姿に、声を掛けるのを躊躇ってしまう。
「凛? どうした? 静かじゃん?」
高校生の時よりも更に低く素敵になった声に名前を呼ばれ、ビクリと肩が跳ねた。
「あ、えっと、あのね……ビックリしてたの。でも蓮、ちゃんとお医者さんになれたんだね」
「治療のせいで、普通より遅れを取ったけどな」
優しい笑顔は、あの頃と変わらない。
蓮に微笑まれただけなのに、じわっと涙の膜が張った。
