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pure love

第11章 【最終章】未来 〜side 凛〜

「こういうオシャレなバー…よく来るの?」

「え?」

「誰と、来る?」

「あ、えっと…」


─────お兄ちゃんに連れて来てもらったの

なんて答えたら、蓮はどう思うかな?


蓮以外の男の人なんて考えられなくて、付き合うどころか、デートすらしていない。

アラサーと言われる歳が近付き、私を哀れに思った弟の提案で、三度程、兄がここに連れて来てくれたのだ。

普段は女友達と居酒屋ばかり行くんだけど、余りにも蓮が大人びてオシャレだったから、居酒屋なんて申し訳なくてここへと来た。



「……凛?」

なんて答えようかと考えを巡らせる私の眼前に、蓮の綺麗な顔が近付く。


「うわぁっ⁈ 」

可愛げもない声を出して仰け反った私の身体を、グイッと引き寄せられる。


「まさか、俺以外の男と結婚したりしてないよな?」

「してないよ!」

「付き合っても?」

「ない!」


こんな質問攻め…

期待…しちゃうよ……?


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