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pure love

第11章 【最終章】未来 〜side 凛〜

「上出来」

そう言ってニッコリ笑う蓮。

心臓がドキドキして苦しいくらい。


「れれれっ蓮こそ!」

思い切り吃りながら、蓮の近況を聞こうと言葉を紡げば、


「……バーカ、約束しただろ?」


真剣な瞳の蓮に射すくめられる。


「……約束?」

「この先、凛と離れる事になっても、俺の心ん中はずっと凛だけだって。ずっとずっと凛のものだって」


─────覚えてる…

忘れられる訳がない……。

まだ高校生だった私と蓮が交わした、大切な言葉と……約束……。


「凛のものなのに、他の誰にも触らせる訳ないだろ」

「─────蓮っ‼︎ 」


飛び上がるくらい嬉しくて、

私は、場所も忘れて蓮に飛び付いていた。

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