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pure love

第11章 【最終章】未来 〜side 凛〜

そこからは、

ゆったりと大人の雰囲気を醸し出す蓮を急き立てて、

半ば引き摺るようにして、ホテルの部屋へと入った。


「好き! 蓮が好き! 大好き!」

蓮が引くくらい好きを連発して、

見開いた蓮の目も気にせず、自ら何度も唇を重ねる。


─────だって…

もう、待てない。

蓮と離れた16歳…その年齢ほど待ったんだよ?


それでも、

そんなに長い年月が流れたのにも関わらず…

私だけじゃなく、蓮も同じ気持ちでいてくれた……。


心の奥に蓋をして、必死に抑えて来た不安…

それが解消されれば、

もう私を止めるものはない。

もう、止まれないよ?


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