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pure love

第12章 短編・番外編【第一章・大好きな人】

この2人は、笑い合った思い出と泣いた思い出のどちらが多いのだろう。

蓮くんを思い出し1人涙する凛に、凌太は言った。

「泣いた分、とびきり大きい幸せが必ず来る」


そして今日…

幸せいっぱいな凛の顔。

笑みを浮かべたその口に、蓮くんの唇が重なる。


誓いのキス…

今ここに、2人は永遠の愛を誓った。


ギュッ…

凌太の手に力が篭る。


「泣かないでって言ったのに…」

見なくてもわかるよ。

きっと、その優しい瞳からは涙が零れ落ちてる。


「……っ……」

我慢に必死で喋れない様子の凌太。

小さく震える凌太の手を両手で包み込んだ。


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