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pure love

第2章 嫉妬?

「うなじだよ、うなじ! お前のうなじ、かなりヤバイぞ!」

赤くなってく俺の顔を、奏が面白そうに覗いてやがる。


「ええっ⁉︎ どうヤバイの? 毛がもじゃもじゃとか⁈ 」

1人慌てる凛に、奏が吹き出した。


「そうじゃなくて……」

「蓮くん?」

言い掛けて口を噤む俺を、不思議そうに覗き込む凛。

吹き出す奏を睨むけど、赤い顔で睨んでも余計に笑われるだけだ。


「ったく…簡単に触らせんなよ」

「え?」

全くわからないって感じだな。


「男は勘違いするだろ」

「そう…なんだ……ごめんね」

「別に…俺はいいけど、かっ彼氏とか…嫌がるだろ?」


言っててちょっと凹む。

こんだけ美人な凛の事だ。
彼氏とか、普通にいるんだろうな。


「彼氏? いないよ?」


「へ? そっ…そう…か……」

まさかの答えに間の抜けた返事を返せば、ホッと安堵の息が零れる。

ホッ? 安堵? 何で?

心の奥で感じている凛への気持ち。

俺はまだ、気付いてない…振りをしていたのかもしれない。

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