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pure love

第2章 嫉妬?

「夜空の写真は撮れないぞ。誰だぁ?」

「すみませ〜ん」


ようやく暗闇に慣れた視界で、教師が目を向ける方を見れば、とても反省して謝ったようには見えない女生徒数人がいた。

こちらをチラチラと見ながら、ニヤニヤと笑っている。


─────なんか、感じ悪いな。


夜空に向けられたフラッシュがあんなにも眩しく感じるものなのか?

いや、あのフラッシュは確かにこちらに向けられてた。

ていうか、”高杉くんの写メGET”って言ってたよな?

……被写体は俺かよ?

星空見上げる男の写メ撮って、何が楽しいんだか…。


「蓮くん」

考え込む俺の後ろから、心配そうな声が掛けられる。

「凛……」

振り返れば、複雑な表情の凛が近付いてきていた。


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