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pure love

第2章 嫉妬?

「星、綺麗だね」

俺の隣に立ち、星空を見上げる凛。


─────…っ

ていうか、そんな凛の仕草の方が綺麗……。


「じゃなくて‼︎ 」

自らの心の声へのツッコミが、思いの外 大声で口から飛び出す。

「……じゃ、なくて……」

その後が続かない。

うわ、俺なんかカッコ悪い……。


「…ごめんね……マキちゃん達も悪気はなくて……蓮くんカッコイイから、近くで写メ撮りたかったみたいで……」

俺の耳元へ口を近付け、凛は小声でそう言った。


”カッコイイ”

今までどんな女に言われても社交辞令だと流してきたけど、凛に言われると腹の中が擽ったい感じがする。

思わずニヤける口元を抑えながら凛の方を見れば、その向こうから向けられる鋭い視線に気付いた。


チラチラとこちらを伺っているのは、さっき俺の写メを撮った女だ。

その周りの女達とヒソヒソ話しながら、俺たちを…いや…凛を睨んでいる。

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