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pure love

第3章 初恋?

相当疲れていたのか、家に帰りシャワーを浴び終えた俺は、飯も食わずに寝てしまった。

途中、何度か呼ばれた気がしたけど、頭も身体も深く深く沈み込んでいて、全然起きれなかった。



「…ん…」

鼻をつく消毒のような匂いに、顔をしかめながらボンヤリと目を開ける。


「蓮⁈ 蓮! 蓮、大丈夫⁈ 」

視界いっぱいに広がる母親の顔。
その瞳から零れ落ちた大粒の涙が、俺の頬に伝い落ちる。


「蓮…っ…良かった…」

ようやく頭が起きてきた俺に、ガバッと覆い被さる母親。

その後ろから、憔悴し切った顔をした父親が顔を覗かせる。


─────ていうか、ここどこ?


白い天井。

カーテンで仕切られた狭い空間。

天井まで届く細長い棚。


「……病院? 何で……?」

子供の頃、目が覚めれば必ず飛び込んできた光景。

ここ、病院……
しかも入院する病室…だよな?


(何で……?)

また入院生活に逆戻りするのかと、胸がドクドクと嫌な音を立て始めた。


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