テキストサイズ

pure love

第3章 初恋?

「観念しろ!」

「今日は独りぼっちじゃないぞ。友達と一緒だ」


騒がしい声に、思い出に浸っていた頭が現実へと引き戻される。


ガラガラと勢いよく開けられるドア。

驚いてそちらを見れば、似たような容姿の男2人に羽交い締めにされてる細身の女…


「え⁈ 凛っ⁈ 」

よくよく見れば、羽交い締めにされてる女は俺のよく知る女で、益々驚いて間抜けな声で叫んでいた。



「蓮くん⁈ どこか悪いの?」

声を掛けられた張本人も、驚いた様子で俺を見つめている。

「凛⁈ お前こそ‼︎ 」

何でここに凛が⁈

身体は殆ど動かす事の出来ない状態だから、俺は唯一動かせる首を浮かせ凛の方へと向ける。


「私? 私は…」

黙り込む凛。


ああ…なんか…嫌な予感しかしない……。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ