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pure love

第3章 初恋?

ガラガラーッ
勢いよく検査室のドアが開けられる。


「美優の…凛の母親の姉は、29年間病院から出る事も出来ないくらいに重症だったんだよ。蓮とは違う」


力強い声と共に入って来たのは、俺と凛の主治医の凌太先生。


「完治の可能性だって見込めた。なのに美姫…凛の伯母は、治療を拒否したんだ」

「……治療…拒否?」


呆然と呟く俺の言葉に、凌太先生は大きく頷いた。


「キチンと治療をすれば、完治の可能性はある! 何度もそう言ってるだろ」

自信あり気に微笑む凌太先生に、つられて口元が緩む。



「蓮くん…」

いつの間にか、俺じゃなくて凛の方が泣きそうになってる。


───違うか…。

俺が、無理矢理こんな話を聞き出したせいか。



「ごめん、凛!」

検査の機械を外され自由になった身体で、凛の方へと近付いていく。

同じように、30分越しに自由になった身体を起こす凛。


「凛はこんな病気、発症しないといいな」

「え? あ、うん…」

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