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pure love

第4章 距離

笑顔の凛。

だけどどこか違和感を感じる。


凛を取り囲むのは同じクラスの女子3人。

笑ってるけど、目は凛を睨んでる。


……この顔は…

そうだ……

山登り合宿の天体観測の時に写真撮ってたヤツだ。



「凛!」

嫌な予感がして、俺は大きな声で凛に声を掛けていた。


「蓮くん…」

「たっ…高杉くん⁈ 」

どこかホッとした様子の凛と、慌てる女子。


「昼食は? もう食い終わった?」

「実は食べそびれてて…」

「弁当持参? この時間じゃ購買は売り切れだぞ?」

「大丈夫。お弁当持って来てるから」


俺と凛の会話の合間に、3人いた女子のうちの2人は走り去って行った。

残った1人は凛を睨みつけている。


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