pure love
第1章 出逢?
入学して3ヶ月。
この学校はこの時期、オリエンテーションと言う名の山登り合宿が二泊三日である。
さすがに全校生徒を収容できる施設はないからか、1週目が1年。2週目が2年。3週目が3年と分かれている。
で、現在、1年の俺らが合宿中。
勿論俺は、合宿所で留守番。
そしてもう1人、留守番の……
─────ガシャンッ、ドンッガチャガチャガチャン
留守番の仕事、合宿所内の掃除。
その最中に聞こえたド派手な音。
「……大丈夫か?」
恐る恐る声を掛ける。
音がしたのは調理場。
見れば、鍋やらフライパンやらが床に散乱している。
「へへっ、失敗失敗」
むくっと起き上がったそいつの顔を見た途端、俺は息を飲んだ。
(……すげー美人……)
漆黒のサラサラなロングヘアを、左耳の横で一つに束ねたそいつ。
大きく瞑らな瞳に、高い鼻。薄い唇。
出るとこ出てて、引っ込むとこは引っ込んでる、柔らかそうな身体。
ドクン、ドクン…
心臓が早く強く脈打つ。
(ヤバイ…発作⁈ )
思わず身構えたけど、痛みは一向にやってこない。
発作でもないのに、暴れて静まらない心臓に、俺は首を傾げた。
この学校はこの時期、オリエンテーションと言う名の山登り合宿が二泊三日である。
さすがに全校生徒を収容できる施設はないからか、1週目が1年。2週目が2年。3週目が3年と分かれている。
で、現在、1年の俺らが合宿中。
勿論俺は、合宿所で留守番。
そしてもう1人、留守番の……
─────ガシャンッ、ドンッガチャガチャガチャン
留守番の仕事、合宿所内の掃除。
その最中に聞こえたド派手な音。
「……大丈夫か?」
恐る恐る声を掛ける。
音がしたのは調理場。
見れば、鍋やらフライパンやらが床に散乱している。
「へへっ、失敗失敗」
むくっと起き上がったそいつの顔を見た途端、俺は息を飲んだ。
(……すげー美人……)
漆黒のサラサラなロングヘアを、左耳の横で一つに束ねたそいつ。
大きく瞑らな瞳に、高い鼻。薄い唇。
出るとこ出てて、引っ込むとこは引っ込んでる、柔らかそうな身体。
ドクン、ドクン…
心臓が早く強く脈打つ。
(ヤバイ…発作⁈ )
思わず身構えたけど、痛みは一向にやってこない。
発作でもないのに、暴れて静まらない心臓に、俺は首を傾げた。