神様の独り言
第7章 迷羊は知識を拾う
朝日の入るカーテンを見て…
ハキは、自分の現状を確認する…
生きている――――――…
生きていて…いいんだ……
と、カーテンから漏れる朝日に…笑顔が溢れる―――…
それはハキの…本心から涌き出た笑顔だった…
粗末な生活だった彼には…
笑顔も泣き顔も……商品になると教わってきたから…
心から笑ったり泣いたり…する事は無かったのかもしれない…
これから…道子にどう恩を返せばいいのだろう…
しかも―――…
欲望のままに…道子と体を重ねていいのだろうか…
少しだが心が揺らぐ―――…