
神様の独り言
第7章 迷羊は知識を拾う
話を聞くと…
社内で広まる、とある企業との“合併”のことだった…
根も葉もない噂だと社長は言うが…
一部の幹部がこれはチャンスだとか…
企業拡大とか…声をあらげ出任せを真実にしようと必死に訴えていた――――…
道子は、手元の資料を見る…
合併しても我が社の利益は…変わらない…
合併したがっているのはむしろ相手側――――――…
しかも、セキュリティを破り社内情報を盗もうとまでしている…
道子からしたら…こんな胡散臭い会社無視してしまえばいいのに…何を悩むのか…理解出来なかった…
社長も幹部社員も――――…
その会社のやり口を見てみぬフリをしているようにしか思えなかった…
私に言わなければ…
ジワジワ乗っ取り成功だっただろうに――――――…
