神様の独り言
第7章 迷羊は知識を拾う
だが…先代からいる幹部社員は道子の命令には背けない―――――――…
「義理父の会社を末長く守りなさい」
道子は会社を任せるとき…社長と幹部社員にそう呟いたのだ―――…
それから4年…彼らは忠実に命令を守り―――――…
義理父の会社を守り繁栄させてきた…
お陰で道子は、いい暮らしが出来ている…
道子は、変なテンションになっている会議に早く帰りたくなる
「道子様は…どう…思われますか?
幹部の数名はすでに相手側と話もしていて―――――…
なんの魅力を持ってか…“合併”すべきと息巻いております……
…われわれの意識も…徐々に引っ張られる…と、言いますか…“合併”すべきなのでは?と…思ってしまう時があるのです」
暗示でもあるまいし…
馬鹿馬鹿しい…
道子は、社長の真剣に悩む顔が情けなく見えてきた…