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神様の独り言

第9章 迷羊は神を知る


二人が退室すると…


一人の使用人が…部屋に通された―――――…





最近、採用された…30代後半の女性だった…



資料を見ながら…道子は、座るように指示した…



「失礼いたします―――…」



使用人の女性は、ぎこちない手話と会話で道子の前のソファに座った――――…



道子は、基本手話での生活を心がけている…


うっかり…力で使用人が消えるのを押さえるため―――…



それだから…使用人の大半は道子は、口がきけないモノだとして働いていた…



『……話し…とは』




使用人の第一条件の手話だが…



この女性は…手話が苦手のようだった――――…





「…聞きたいことがあります」





「えっ―――…あれ…」




女性は、いきなり発せられた道子の声に驚いたが!!


耳から入る…抗えない音色に…



体を震わせ…


ソファから床に…座を移した!!




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