神様の独り言
第9章 迷羊は神を知る
「――――声を…かけられたのですか?」
道子は、彼女の肩を支え…強めに聞いてみた――――…
「――――――…はい、はい…はい…そうです…振り向きました……はい」
道子は、方針状態の彼女に…再度訪ねる
「―――――それは、貴方の知っている人だったのですか?」
「――――…はぃ?いや……え?いや…あれ?あれ?振り向いた―――…?振り向いて…いません!いや?振り向きました……
“ダイジョウブ…ダイジョウブ…”と…振り向きました…」
「“大丈夫”?それは…なんですか?」
女性は、再び額を床に擦り付けながら…
「ダイジョウブ…ダイジョウブ…ボク…ノ…コエ…コワクナイ…キク…」