神様の独り言
第12章 神様は迷羊に救われる
翌日…
酒井は、爾志音古村の火災のニュースを見る
別荘の焼け跡から…一人の男性の遺体が発見される―――…
遺体の側には焼け焦げた車椅子と性別、体格から…
…時田 大樹…だと判明した――――――…
老朽化による放電火災…
大樹は、静養のため訪れた別荘に滞在中事故にあった――――…
車椅子生活の大樹の…逃げ遅れ――――――…
不運な事故と…片付けられた…
酒井の方では、警察や病院遺体処理と……
後処理に終われていた―――…
その中でも…大樹にかけられていた保険は…酒井が目を丸くするほど多額で―――…
寒気までするほとだった…
しかも、その受け取りが…
全て……道子になっていた…
泉の影がちらつくが
保険会社は…道子を疑い…事情を聞きに…滞在中の病院に向かったかが――――…
「何の問題もない、疑う我々が腐っていました!!道子様を疑う私は―――――…命をもって償わなければ!!」
と――――――…帰り道…車ごと流れの早い川に身を投げてしまった―――――…
道子は…生きている…
幸いにも…力により…泉ではなく…
道子の安否が明白となった…