神様の独り言
第3章 神様は立ち止まる
道子は…ハキの存在に癒されていた――――――…
初めて力を使った日から…
ハキに出会うまで…
極力…声を発する事を避けていたからだ…
あの日…
こめかみの痛さで…
記憶が曖昧だが―――――…
義理の兄弟たちが……
皆が…笑いながら――――…
燃え盛る屋敷に…入っていくのだ…
「――――なんて…私は醜いんだ…」
「ああぁ…この炎だけが…俺を清める――――――…」
と…屋敷の使用人達が止めるのも聞かず…
「火を着けたのは我々!!この火で償えるなら、償い…すべてを…道子に捧げたい!!」
そう言うと…喜んで炎に包
まれに行った……