神様の独り言
第3章 神様は立ち止まる
あの時…
道子は、ぼんやり…義理兄弟達が火だるまになるのを見つめ…
気を失った―――――…
だが……その光景は…恐ろしくも…不気味でもなく…
ただ…当たり前の様だったと…
道子は思うのだった――――…
しかし……その後の道子の生活は恐ろしく激変する…
皆が…道子の言葉全てを自分なりに解釈し…
道子に尽くしはじめたのだ…
使用人も…
親戚も…
警察も…
学校の…先生も…
友達も…
道子の言葉の意味を自分の都合のいいようにねじ曲げ…
道子を…崇め…称え…愛した―――――…