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神様の独り言

第4章 迷羊は拾われる


何度か…足を運ぶと…



女性もたまに…その場所に朝日を見に来るのだと…知る…



彼女は、いつも黙って…少年と朝日を見てくれた…



容姿の汚ならしさも…


髪の毛が無造作な理由も…



彼女は一切聞かなかった…




少年は、その意図的な無言に救われていた…




だが…名前だけは知りたくて…



聞いた事があった…





彼女は、笑顔で枝をもち…


地面に名前を書いた――――…










“道子”






と―――――――――…






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