神様の独り言
第4章 迷羊は拾われる
「おい!最近、客態度とか感度が悪くなってやがった理由は!女だったぞ!!
母親なら、管理しろバカやろう!」
「はぁ!母親?!ふざけんな、産みたくて産んだんじゃねーよ!
つーか、ハキは!届け出してねーから、子じゃねーし!!
名前も!!“破棄”する予定で、放置してたのを!!あんたが客とらせるって、sexマシンにしたんだろーが!
あんたの物だろハキは!!」
顔を殴られ…
歪んだ視界から…読み取れる…酒女と金男の会話に――――…
意味不明な点は沢山あったが…
もう、道子と会えないのだろうと…
心や思考が…闇に沈んで行くのが解った―――――…
今の少年は…自分が、無戸籍児童だと理解するには…
難しい事だった…