神様の独り言
第5章 神様は朝日を掴む
道子は、マニア達が互いを殺し合っている間に…
少年を鎖から解き放ち―――…
頭からシーツをかけ…
部屋の惨劇を見せないように…連れ出す―――――…
と…流石に騒ぎを聞き付けたホテルの従業員が…
出てきた二人の…姿に…何があった?!と、詰めよる…
「―――――…静かになったら…部屋の後始末をよろしくお願いいたします…」
従業員は……
道子の頼みごとに…膝から床に崩れ落ち…
正座し額を床に擦り付けながら…
「了解であります!神からわたくしへのお言葉…ありがとうございます…ありがとうございます…ありがとうございます」
と…泣き崩れ部屋が静かななるのをひたすら待つ体制を取る―――――…
道子は、シーツにくるまる少年を支えながら…ホテルを出た――――――…
ホテル前には…
他の客が異変に気がつき通報したのか…
パトカーが停まっていた――…
「君たち!!こんな場所でなにを!!」
「――――――――…気にしないでください―…」
「――――――…はい…かしこまりました…神よ…」
パトカーから出てきた警察官は…
道子の声に………
二人が見えていないかのように…ホテルに入って行った―――――――…