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星光学園物語 -性行為認知校の実情-

第1章 憧れと無知の堕落

「いい?今からする話は全部ほんとの話。それを信じてもらう為にこんな事したの」


 そう説明する心美先輩の顔を見る。
 先輩は二コリと笑いながら口元に垂れた液体を腕で拭いていた。


「ここはね、こういう事が公的に認められた学校なの」


 心美先輩の言葉の意味が分からない。
 公的に認められたって?


「ま。口で説明されたのを理解するって難しい事だよね。去年の私達もそうだったし」


 心美先輩はそう言って身体を伸ばし、用意していたんだと思う紙を広げて見せる。


「なに、これ」


 それは学校のパンフレット。
 あたしはもうここしかないって決めていたから見てない。
 多分お父さん達も知らないと思う。
 この事実を知っていて子供を入学させる親はいないと思う。


 パンフレットの一番表の下の方。
 そこにははっきりと「当校は性行為認定校です」と書かれてあった。


「性行為認定校って?」
「性行為の正しい知識を身につけさせるという名目で始まった制度で校内で性行為を行う事自体が認められてるって事よ。授業こそないけど、生徒指導とかで使われたりもする」
「そんな」


 そんな話聞いた事もない。
 あたしはここでようやく美月が再三入学を止めていた事を理解する。
 美月はこれを知っていたんだ。
 だからあれだけあたしを引きとめようとしてくれた。


「で、細かいルールはこっち」


 心美先輩が違う紙を出す。
 それは校則を簡潔に纏めたようなものだった。

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