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星光学園物語 -性行為認知校の実情-

第12章 傲慢の結末

 警察署から外に出るとタイミングよく携帯が着信を告げた。
 画面を確認すると悠斗だった。


「もしもし?」
「椎名?仕事は終わった?」
「今ちょうど署から出た所よ。これから帰るから」
「分かった。待ってるよ」


 電話を切ると私は最近買った車に乗り込んだ。
 車を走らせて向かうは悠斗の家。
 私が署に戻るのと同じくして卒業した彼は今は大学に進学した。
 家を出るという彼の為に、大学の近くにマンションを借りて二人で暮らすようになった。


 警察署からは少し遠くなってしまったけれど、車があれば通勤にはそれほど困らないから問題なかった。
 それよりも私には悠斗と一緒に住める事の方が大事だったんだから。




 車を走らせてマンションに着く。
 部屋の前に来て鍵を回そうとしたらドアが開いた。

「なんで分かったの?」
「なんとなく」


 悠斗は笑いながら私を迎え入れる。
 玄関を閉めるとその場で私を抱きしめた。


「おかえり」
「ただいま」


 私はそのまま玄関で崩れ落ちた。
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