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星光学園物語 -性行為認知校の実情-

第1章 憧れと無知の堕落

 その内容はあまりにも驚愕的な物だった。
 少し緩い言葉で書いてあるのは心美先輩の解釈も入っているからだと思う。
 あたしの為にこれを纏めてくれたのかも知れない。


「本当はもっと色々あるんだけどね。差し当たって関係しそうなのはこんな感じ」


 心美先輩の言葉はあたしにさらにのしかかる。
 これ以外にも色々と決まりがあるって事?


「データがあるわけじゃないけど、おそらくこの学校に三年間いて性行為をしなくて済む確率はゼロだと思う」


 こんなルールがあったら確かにそうだと思う。
 来週にはゴールデンウィークが来る。
 って事はあたしの初めては……この祭って奴で。


「こんな所でまっとうな恋愛なんて出来ないよ。付き合ってる人が別の人とするのを許すなんて事少なくとも私には出来ない」


 心美先輩の思いはあたしも一緒だ。あたしにも出来ない。
 現にさっき、心美先輩が木村先輩にしているのを見ただけで驚きを隠せなかった。


 見知った関係でも辛いのに、知らない子とまでそういう事をされたら。
 そう考えるとあたしの身体は震えた。

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