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星光学園物語 -性行為認知校の実情-

第1章 憧れと無知の堕落

「でここからが本題」


 心美先輩は広げた紙をとじると顔をあたし達のやりとりをずっと黙って見ていた木村先輩の方に向けた。
 こんな驚愕な事を教えられた上で、まだ何かあるの?


「義昌、亜紀子ちゃんを抱いてあげて」


 へ?
 あたしは木村先輩と心美先輩の顔を交互に見る。


「俺が?」
「だって亜紀子ちゃんは義昌が好きなんだもん」


 ちょっと、心美先輩!?
 あたしの思いをそんなにサラッと。


「本当か、中村?」


 木村先輩があたしに問い掛ける。
 その目はあたしの憧れた先輩そのものである。
 これからの事を思うと不安ではあるけど、それも木村先輩が支えてくれたら……。


「はい。あたしは木村先輩が好きです」


その思いがあたしを素直にさせてくれた。

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