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星光学園物語 -性行為認知校の実情-

第2章 知名と長の堕落

「強姦が認められているわけないでしょ」
「はぁ!?意味分かんねえし」


 七緒が答えると真壁は驚いたような表情を見せる。
 本当に認められていると思っていたらしい。


「俺だって入学してすぐに出来た彼女を先輩にヤられたんだぜ?その時先輩はこれも合法だって」
「その時の状況は分かりませんが、これは立派な犯罪です!!」


 七緒の言葉に真壁はその事実に膝を折る。
 本気で悪い事をしたと思っていなかったらしい。
 事実を知って罪悪感が生まれたのだろう。


「ならなんだよ。俺はあの時……これがこの学園だって、教え込まれて……それで……」


 真壁の様子を見るに、これが初めてではないように思う。
 おそらくその悪い先輩にそそのかされてその後、行為に混ざってしまっていたんだろう。
 彼にとってはそれが当たり前で、今回の事もその中の一つに過ぎなかったと。


「とにかく貴方には詳しく話をしてもらいますからね。会長、彼を特別交番に連行します」
「よろしくお願いね」


 七緒は崩れ落ちた真壁を立たせると校内にある交番に彼を連れて行った。

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