テキストサイズ

星光学園物語 -性行為認知校の実情-

第2章 知名と長の堕落

「さっき七緒が言ってたけど、強姦が認められいるわけじゃないの。それでも真壁達が犯した相手が被害を叫ばなければ私達には分からない。つまり真壁達は犯した女の子に犯した後に同意させるのよ。「これは同意した上での性行為です」って。そうすれば後から訴えても「同意の上だった」と言えるからね」
「それじゃあ。貴方達は彼らみたいな生徒が居る事を知っていたんですか?」


 彼の質問に答えるとYESだ。
 私は生徒会に入ってすぐ彼らみたいな生徒の存在を知っていた。
 それでもどうする事もできなかったのだ。
 被害を訴える子がいなかったから。


「なら俺の彼女が襲われたのは貴方達のせいでもあるわけですね?」


 それは違う。
 そう言いたい。
 でもそう言ってしまったら彼の気持ちは収まらないだろう。


「そうね。私達のせいとも言えるかも知れないわね」
「なら責任取って下さいよ」


 彼の言葉の意味が分からないわけではない。
 今の彼にとってそれしかして上げる事がないのも事実である。


「分かったわ」


 だから私は「同意」した。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ