テキストサイズ

星光学園物語 -性行為認知校の実情-

第2章 知名と長の堕落

 尾崎君は体育館の壁にもたれるようにしてズボンを脱ぐ。
 私はそんな彼の前に座り込む。
 私の目の前には尾崎君の少し大きくなった物がある。


「早くして下さい」
「そんな急かさないでもいいでしょ?」


 尾崎君は興奮を抑えられないように私を急かす。
 私は邪魔になる前髪を耳にかけてから亀頭をペロリと舐める。
 生徒会でも、一般生徒相手でも何度もやっているはずの行為なのに、未だに慣れない。
 この腐ったイカのような臭い。
 まるで生きているかのように脈打ち、ピクンと跳ねる。
 こんな事して何が楽しいのかとさえ思う。


 入学当初、私はこの学園が性行為認定校だと知らなかった。
 中学時代の先輩に誘われる形で入った生徒会。
 明日行う生徒会主催の「祭」
 私もちょうど二年前の「祭」で処女を失った。
 相手は当時の生徒会長だった。
 その後も事あるごとに先輩や同級生、後輩と身体を交えてきたが、未だにこういう行為を好きになれないでいる。


 認定校なのは否定しないし、他人がしているのを目撃するのは慣れもした。
 ただやっぱり自分がするのとは違う。
 舐める事も、パイズリも、入れられるのも慣れない。
 気持ちよくはなるけど自分でまたしたいとは思わなかった。
 いつもする時は誘われてだった。


「先輩、どうしたんですか?まさかこれで終わりとか言わないですよね?」


 尾崎君が私を見下ろしながら問う。
 その目はまるで野獣のような目だった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ