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星光学園物語 -性行為認知校の実情-

第3章 心配と狂乱の堕落

「ここが星光学園ね」


 保護者会当日。
 私はプリントに書かれた地図を頼りに学園に到着した。
 電車で少し行った所にある学園で、かなり大きな校舎である。
 保護者会が行われる体育館も立派で、まだ新しいのか綺麗である。


「保護者会参加の方はこちらにお願いしまーす」


 校内を歩いているとそんな声が耳に届いた。
 声の方を見ると生徒達が受付をしているようで、保護者の人達が短い列を作っていた。
 私は最後尾に並ぶ。
 受付をしている生徒達はこういう事になれているのか、手際良く、あまり待つことなく列は進んで私の順番が来る。


「お疲れ様です。お名前をお願いします」
「一年二組の中村亜紀子の母です」
「…………はい。確認しました。こちらをお持ちになってお入り下さい」
「ありがとう。御苦労さま」


 リストで確認を取って必要な物だろう封筒を渡してくる男子生徒。
 しっかりした子だなあ、と思う。
 亜紀子もこの学園に通ってあんな風になってくれるといいな。
 そんな風に考えながら封筒を受け取ると軽く会釈をしてから体育館の中に入った。

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