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星光学園物語 -性行為認知校の実情-

第3章 心配と狂乱の堕落

 体育館には多くの椅子が並べられ、既に相当数の数の椅子が埋まっていた。
 校舎の大きさから考えるに新入生も多いんだろう。
 その新入生の親が出来るだけ参加しようとして集まればこの数も当然かも知れない。


「こちらにどうぞ」


 ここでも案内してくれるのは生徒のようで、空いている椅子の所までエスコートしてくれるようにしてくれたお陰で私は迷うことなく座る事が出来た。


「こんにちは」
「こんにちは」


 隣に座るお母さんに挨拶され、私も返す。
 綺麗な人だなあ、と思いながら前を見る。


「私、二組の神谷裕子の母で、富子と言います。貴方は?」
「あ、同じ二組の中村亜紀子の母で、彩花です」
「彩花さんね。同じクラスみたいだしよろしくね?」
「はい。宜しくお願いします」


 積極的に交流してくる富子さん。
 年齢は私より少し上くらいだと思う。
 私は受け答えをしながら保護者会が始まるのを待った。

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