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星光学園物語 -性行為認知校の実情-

第4章 悪名と反抗の堕落

「加藤いい加減にしないか」
「けっ」

 あたしは生徒指導の先公の注意にうんざりする。
 少しスカートが短いとか、髪の色が派手すぎるとかいちいちうるさい奴だ。

「お前には他の先生方もうんざりしている。このままじゃ教師世話役会への強制所属もありえるぞ?」
「はぁ?なんであたしがそんな意味わかんねーのに入らなきゃいけないんだよ?」
「お前が我々の言う事を素直に聞かないからだろうが!普通なら退学されてもおかしくない事をやってるんだぞ?教師への暴力、飲酒、喫煙。分かってるだけで他にもある。退学にならないだけマシだと思うんだな」

 ほんと意味分かんない。
 自己責任でやってるんだし、迷惑はかけてないだろうが。
 まぁ先公殴っちまったのは流石にやり過ぎたと反省してるけどさ。

「分かったよ。教師世話役会だかなんだか知らないが入ってやろうじゃんか」
「やれやれ、お前みたいなのは遠藤先生に頼む事になるだろう。覚悟しとけよ?」
「はいはい。誰でも変わらないっての」

 あたしはそう言って職員室を後にした。
 教師世話役会。
 生徒指導の一環という名目で存在する教師達の相手をさせられる組織だ。
 遠藤ってのはその教師の中でも生徒を更生させる天才と言われる先公だ。
 どんな方法かは知らないが、今まで暴れまくっていた先輩達もその先公の指導を受けると急に大人しくなったらしい。

 そんな先公に指導されるあたし、加藤美奈代。
 どうせ大した事なんてしないだろうし、あたしは簡単には大人しくするつもりはない。
 相手が誰であろうとあたしはあたし。
 簡単に変えられて溜まるもんか。

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