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12cm~越えられない距離~

第13章 認めなさい!!~晶side~

「え?あ、うん。…じゃあ」

繚に手をあげて挨拶している間も、ぐいぐい引っ張られる。

「じゃあなー!!頑張れー!!」

ノブちゃんが大きな声で言ってるのにも、真央は何もリアクションしなくて…。

「真央、そんな引っ張らないで」

「あ…ごめん」

パッと手を離して、自分の胸の前で手を抱いてる。

「どうしたの?」

「あたしが聞きたい」

え?

「あたし…どうしちゃったんだろう」

どこか呆然とした顔で、私を見た。

「相談、のるよ?」

一瞬迷って、でもすぐにため息をつくと話始めた。

「さっき、ノブちゃんが美夜子ちゃんと仲良さそうに話してて…あ、女の子と話してるのはいつもだから別に驚かないけど」

「うーん、まぁ、そうだね」

確かに休み時間なんかに女子に呼び出されてるし。

「繚平くんに助けてもらった時も、ノブちゃんにそんな姿見られたくなくて…あ、変な誤解されたくないからだけど!でも」

「いい加減、認めなさい!!」

え?と問いかける真央に、笑いかける。

「真央、ノブちゃんの事好きでしょ?」

ずばり言うと、真央は泣き笑いするような奇妙な表情を浮かべた。

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