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12cm~越えられない距離~

第13章 認めなさい!!~晶side~

部室に着いて、練習用のジャージに着替える。

二人しかいないから、話は自然とさっきの続きになって…

「やっぱりそう思う?」

「真央の話、そうとしか聞こえない」

「おかしいよね。絶対勘違いしないようにって思ってたのに…」

真央が頬を赤くしながら、ため息をつく。

どう見ても『恋してる』様にしか見えないけどなぁ。

「勘違いって?」

「前に言ったじゃん!誰にでも優しいから、って」

あぁ、聞いた気がする。

「でも軽い人ではないみたいよ?彼女いないって繚も言ってたし」

「繚平くん、そんな事言ってたんだ」

眉を寄せてシャツを被り、頭を出した時に顔がほころんでた。

何やら言ってるけど、ノブちゃんに彼女がいないのが嬉しいわけね。

やっぱり好きなんじゃない。

真央の気持ちに気付いたけど、あえて突っ込まないでおこう。

真央の表情を見ていないふりをして、手早く着替えると、ロッカーの扉を閉めた。

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