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12cm~越えられない距離~

第14章 傷ついたのは…

アキが上を見ながら、思い出したように

「今年は…8月3日だよね」

「あ、そうだな。第1土曜日」

「3日か。その日なら試合ないから」

よかった。取り合えず、第1関門突破だ。

「それなら、行ける…かな?」

「うん。…じゃあ、真央に予定聞いておくね」

「あ、聞いてくれる?頼むな」

あとは真央の返事待ちか。

やけに話が上手く運んだ気もするけど。

チラッとノブちゃんを見ると、嬉しそうに微笑んでいて。

ま、ノブちゃんって分かりやすいもんな。

これだけ分かりやすいのに、何だって肝心な所で意気地を無くすんだろう?

もしも真央が了承して、一緒に見に行けるなら。

…何か協力してやらないと、上手くいかない気がする…。

その時の事を想像して、苦笑いを浮かべた…。

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