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《真央side》

あたしの顔色を読んだのか、おばちゃんは

「わかってるって」

と笑った。そして

「バレッタして、これを止めたらどう？」

と、ビーズで出来た房飾りを出してくれた。

「可愛い!!」

ちょっと長めの房飾りを揺らすと、シャラシャラと音をたてる。

「アキ、これ絶対いいよ!!可愛いもん」

「うん。凄く可愛い」

アキも目を細めて見てる。気に入ったみたいで良かった!

「いいな～。あたしも欲しい!!」

「え？あんたも!?」

おばちゃんがちょっと驚いた声をあげた。

「ちなみに、誰と行くの？」

改まって聞かれると照れるんだけど!!

「え…っと…繚平くんと、ノブちゃん…」

あたしの答え方にピンときたのか、嬉々として

「ノブコのため!?」

「おばちゃん!!」

慌てて口元に指を立ててしーっ!!と言う。

「えー、そうなの!?あらあら意外」

ニコニコ笑ったかと思えば、ふうっと息を吐き

「小さい頃から知ってる子が、男のためにお洒落したいなんて思うようになったのね～。感慨深いわー」

としみじみしていた。