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12cm~越えられない距離~

第19章 俺の、だ

「あ!!もう食べてるの!?」

真央の声がして、そっちの方向を見ると、真央とノブちゃんがこっちに向かって歩いてくる所で。

「お前ら、遅すぎ」

「ごめんごめん。すっごい人でさ」

鳥居をくぐってきた二人を見て、思わず瞬きをしてしまった。

「あ!!」

俺の視線に気付いて、真央がパッと手を離す。

「えと、違うからね!?混んでたから、はぐれないようにしてただけだから!!ね?」

同意を求められて、ノブちゃんが頷いた。

「別に何も聞いてないし」

むしろ、仲良くてよかったね、なのに。

「いいの!!そういう事なんだから!!」

言うだけ言って、アキの所に行ってしまった。

「ノブちゃん、オムそば。もう冷めてるけど」

「あぁ…ま、仕方ないな」

苦笑いを浮かべるから、真央を指差して

「何だってんだ!?」

ノブちゃんに聞いてみるけど、首をひねるだけだ。

「巧くいかなかった?」

「ん~、いつも通り?」

…それは、巧くいってないって事じゃないのか!?

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