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12cm~越えられない距離~

第22章 自信、無くなるよ…

そして、待ち合わせ当日。

「ごめん!!待たせた!!」

俺が待ち合わせ場所に着いたときには、真央とアキが揃っていた。

「いいよ、大丈夫」

「うん、まだノブちゃんが来てないし」

「あぁ…ノブちゃん、来ないって」

「え」

真央がポカンとした顔になった。

「何で?」

「ん…用が出来たって言ってたけど…」

真央の顔を見ていたら、先日のノブちゃんとの電話を思い出した。

好きな人がいるなら仕方ないかも知れないけど、断り方ってあるだろ?

二人は嫌だけど四人ならいいって…生殺しじゃないか!?

「真央、ノブちゃんの誘い、断ったんだって?」

「ふぇっ!?」

真央が変な声をあげた。

「何だぁ!?今の返事」

「繚平くんが急に変なこと言うから!!」

赤い顔で言っても、凄味もなにもないけどな。

「ノブちゃん、気にしてたぞ」

「え…」

一瞬目を見開くと、瞳が所在なさげに辺りをさまよった。

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