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12cm~越えられない距離~

第22章 自信、無くなるよ…

「えーと、真央はどこに行ったんだ?」

訳が分からないまま、アキに話を振ると

「ごめんね。ノブちゃんに会いに行った…と思う」

ん?

アキの今の言い方に、引っ掛かるところがいくつかあるんだけど…

「何でノブちゃん?」

とりあえず、一番の疑問を聞く。

「えーと…言わないと分かんない?」

探るようなアキの瞳。

分からないから聞いてるのに。

だって、真央は好きなやつがいるんだろ?

なのに…って。もしかして。

「真央の好きなやつって、ノブちゃん!?」

俺の問いに、アキは困ったように微笑んだ。

それなら分かる。分かるけど…

「あいつ…素直じゃないなぁ」

ぼそりと呟いた言葉に、アキが笑いをこぼした。

「確かにね。照れくさいんじゃない?」

「にしても…誤解されるぞ!?」

「うん…でも、大丈夫じゃないかな」

「…ならいいけど」

笑いを浮かべた俺に、アキが小首を傾げた。

「繚は…大丈夫?」

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